中絶にリスクはない?中絶の副作用は??
中絶のリスク
身体的なリスクが「まったくない」とは言い切れません。
心がもうクタクタに疲れてしまうくらい悩んだあなたは、これ以上リスクを抱えたくないとは思いますが、残念ながら「ない」とは言えません。
妊娠初期と妊娠中期の手術の方法はまったく異なるものになります。
私が中絶した時は妊娠初期だったため、妊娠中期の中絶は体験してません。
妊娠初期(11週6日まで)の方法について
妊娠初期の中絶の方法には「吸引法」と「そうは法」の二種類があります。
吸引法とは、吸引用器具を子宮に挿入し、吸引機を用いて子宮内内容物を吸い出すという手術方法です。
そうは法は、スプーンの様な専用の器具を使って子宮内内容物を掻き出します。器具を挿入する点や前処置で麻酔を用いるなど、痛みへの対応が必要になる手術です。
私の場合は「そうは法」でした。先生が「掻き出すから・・・」と言っていたことは20年経った今でも覚えています。
ただ、麻酔をしたかどうかはまったく覚えていません。病院によって麻酔をする病院、麻酔をしない病院があるとのことです。
気になる場合は、病院に検査で行ったときに聞いてみてください。
麻酔をすることによって、手術の際の痛みが和らぎますというか、そもそも記憶ないですね。手術の。
2年前に頚椎椎間板ヘルニアの手術をしましたが、全身麻酔をしましたが手術の記憶は一切ありません。
起きたら手術が終わっていました。痛みがなく手術ができるということは非常にありがたいです。
麻酔は万能ではありません。
独立行政法人国立病院機構 水戸医療センターでは
(社)日本麻酔学会による麻酔偶発症例調査の1999年~2003年までの5年間の5,223,174例の結果によると、手術中に起きた偶発症*による死亡率は1万例あたり6.78例で、そのうち麻酔が原因で死亡する率は0.10例(10万例に1例)程度です。
手術前の全身状態が悪いほど、緊急手術であるほど、偶発症発生率や手術中、手術後の死亡率は増加します。一方、麻酔管理が直接の原因で死亡される方の割合は高くはありません。*偶発症―手術中に起きた心停止、高度低血圧、高度低酸素血症、その他と定義
出典:独立行政法人国立病院機構 水戸医療センター「麻酔の危険性及び合併症」
麻酔で死亡する確率がゼロではないんです。
まさか、自分が?と思います。私も思います。私の母は今まで何度も手術してますが、もちろん毎回麻酔はしてます。
無事に生きているので、本当に「まさか自分が?」と思います。
手術の方法によっては麻酔ナシでなんて耐えられない手術も多いでしょう。私の頚椎椎間板ヘルニアなんて、麻酔ナシでなんて受けること考えたら痛みで失神するんじゃないか?とも思います。麻酔によるリスクは「ゼロ」ではないと言うことはアタマの隅にでもおいておいてください。
また、手術法によっては器具挿入・そうは法によって子宮内に傷や穴が開くことがあるそうです。手術時に子宮頸部が裂傷したり、残存組織があったり、出血等のリスクはあります。
手術後のケアによっては感染症、発熱、腰痛や腹痛を起こすこともあります。
出血もしばらく続くことがあり、私もそうでしたが、貧血や血圧が低くなることがあります。しばらく安静にしてくださいね。せめて手術の当日は家に帰ってから寝て過ごしてください。
妊娠中期(12週~21週6日まで)の方法
妊娠中期にはいると、赤ちゃんも大きくなってきています。中絶も大掛かりになってきます。
21週となると4ヶ月くらいなので、そこそこ大きいと思います。お腹も目立ってくる頃かもしれません。
妊娠初期と同じ方法で中絶することは、胎児が大きくなっているため出来ません。手術の前段階として、子宮口を広げる処置を行います。その後、出産と同じ方法で「出産」と同じ手順で中絶を行ないます。陣痛を誘発する薬も使用します。
ただ、出産よりは胎児が小さいので短い時間で出産を終えることが多いようです。
また、1日では出来ないので、妊娠初期のように日帰り手術は出来ません。
手術後は妊娠初期同様、出血や貧血、血圧が低くなるためしばらく安静にすることが必要になります。
学校や大学は数日間休んだ方がいいと思います。
身体よりこころが・・・
そもそも、中絶する前から悩んで、悩んで、悩みぬいて決断したことで十分疲れているのに、手術をした後は相当のストレスがかかります。
私もそうでしたが、罪悪感に苛まれます。これ、キツイです。
乗り越えないといけないんですが、すぐに乗り越えることなんか無理です。私も無理でした。
言いにくいけど、自分の中に芽生えた命を自分の都合で無くしてしまったことに対しての罪悪感が半端ないです。
ああ、手術終わってスッキリ!なんて思える人なんているんかな?と思います。
多分いません。
私も、「ごめんね、ごめんね」と何度も何度も思いました。手術終わって翌日には忘れているってこともありません。
普通の手術で元気になってよかったよ!!なんて当然思えません。
経験したからこそ、「大丈夫!前向いて進もう!」なんて言えません。
落ち込んで、凹んで泣いて、悔しくて、しんどくて、とことん自分の心と向き合ってください。
自分の心に寄り添ってください。中途半端に元気にしなくていい!これすると、後で立ち直れなくてずーーーーっと引きずります。
落ち込んで落ち込んで、凹んで泣いて苦しんで・・・そこから前を向きましょう。
あなたはまだまだ若いです。今からまだまだ生きていかないといけません。
自分で決めたことだから、自分を責めてしまう。そうです。責めます。
でも、いつまでも責めないでください。責めすぎると「なんで中絶したんだろう・・産めばよかったかもしれない」ときっと思います。
そうなると、もう悲しみと苦しみから逃れるのには時間がかなり必要になります。
キレイ事を言うつもりは一切ないです。私も経験者なので。
もうね、割り切るしかないんです。どこかで自分で割り切るしかないんです。
だって、生きていかないといけないから。自分は中絶することを選んだんだから。
私の高校生の娘が中絶したことをまた想像してみました。
多分真面目な彼女はずっとベッドで泣いていることでしょう。1週間はいいかな~と思います。そっとしておきます。
食事だけは取らせながら。
ただ、やはり長いと心配になります。というか、部屋に篭ってるともう無限ループな気がします。
泣いても何も解決しない。前に進まないといけないからね。
家から出る。学校に行く。友達に会う。普段どおりの生活を嫌でもしていく。
高校生だから、大学生だから、若いあなたたちだから余計に時間がかかるかもしれない。
でも、生きていくから。すぐに忘れることなんて無理で。私でさえ覚えてるから。今でも。
でも、冷たいかもしれないけど、毎日思い出すわけでもないし。私はどのくらい時間かかったかな・・・仕事してたから、仕事には行くし、すでに子どもがいたから生活に必死でそんなに時間がかかってなかったかもしれません。
あまり考えないようにしてって言っても無理だから、勉強や部活や修論や就職活動など、今あなたの置かれている状況で必要なことに打ち込んでください!
いつかあなたの心が少しでもラクになりますように。